F-Lab.egg

愛知工業大学

工学部 電気学科
電子情報工学専攻 4年

F.Rさん

愛知県立刈谷北高等学校出身

レーザーハイドロホンを用いて
水中での通信を実現したい

レーザー技術に感じた
幅広い応用の可能性

 音が広がる空間や場所のことを「音場」といい、環境などの要因で音の伝播が不安定になった状態を「音場が乱れる」と表現することがあります。特に水中は音場が乱れやすく、通信において多くの課題を抱えてきました。そこで注目されている技術が「レーザーハイドロホン」です。これは、レーザー光線を照射することによって水中での距離などを正確に計測することができる特殊なマイク。このレーザーハイドロホンを用いて、水中での通信を実現することが私の研究の最終目標です。

 現在の研究に取り組みたいと考えたきっかけは、3年次に参加した医療機器メーカーでのインターンでした。社内に設けられたレーザーの研究室を見学した際に大きな可能性を感じ、自らも研究に携わりたいと考えました。実際に研究するようになってからも、医療や音響など、幅広い分野で応用できる魅力的な領域だと感じています。

 私は疑問を疑問のままにしておくことができない性格で、それが研究における大きな強みになっていると思います。同時に、経験を積み重ねたことで、日々の実験の意味を考え、全体を俯瞰しながら研究に取り組む姿勢を身につけることができました。こうした学びを活かし、大学院でも疑問を一つひとつ解消していきたいと考えています。今後は専門分野と並行して英語の勉強にも力を入れ、レーザー技術を通じて世界で活躍できるような人材になることをめざします。

My Research Activity私の研究活動

研究室では、主に音を計測し、集めたデータを分析しています。また、求めているデータを正しく計測するための回路も自分たちで基盤からつくっています。音にノイズが混ざってしまうなど、少し手順を間違えるだけで計測したデータが水の泡になってしまうため非常に苦労しますが、組み立てた基盤が想定した通りに機能すると達成感を味わうことができます。このように、単に知識を学ぶだけでなく、それをアウトプットできる機会が多い点は、理系分野ならではの魅力だと感じています。

実験に用いる多くの機器。水中の音場を再現する水槽や、信号を波形で表示するオシロスコープなど

愛知工業大学

バンテリンドーム ナゴヤ(旧名称:ナゴヤドーム)
約14個分の広大な八草キャンパス

最先端施設を備えた拠点で、ものづくり人材を育成

1959年、工科系単科大学として誕生した愛知工業大学。現在では、工学部・経営学部・情報科学部の3学部7学科14専攻からなる「工科系総合大学」へと進化しました。開学以来、人と地球にやさしいエンジニアを育てる「創造と人間性」を教育モットーに、ものづくり産業の第一線で活躍できる人材を育成し、国内外の産業界に輩出してきました。2010年には名古屋市内の交通アクセスのいいエリアに「自由ヶ丘キャンパス」を開設。豊田市にある広大な八草キャンパスには、2016年に食堂棟「セントラルガーデン」、2017年には「バイオ環境化学実験棟」、そして2024年3月には情報科学部の新たな拠点として「14号館」が新設されるなど、充実の設備が次々に完成。学生の向学心を刺激する充実の学びの場を提供しています。

学部学科

【八草キャンパス】
■工学部:電気学科(電気工学専攻、電子情報工学専攻)/応用化学科(応用化学専攻、バイオ環境化学専攻)/機械学科(機械工学専攻、機械創造工学専攻)/社会基盤学科(土木工学専攻、都市デザイン専攻)/建築学科(建築学専攻、住居デザイン専攻) ■経営学部:経営学科(スポーツマネジメント専攻) ■情報科学部:情報科学科(コンピュータシステム専攻、メディア情報専攻)
【自由ヶ丘キャンパス】
■経営学部:経営学科(経営情報システム専攻)

主な就職実績(2024年3月卒業生実績)

アイシン、朝日インテック、イノアックコーポレーション、エサキホーム、NTTファシリティーズ、近畿日本鉄道、CTV MID ENJIN、清水建設、Sky、スズキ、SUBARU、積水ハウス、大成建設、大和ハウス工業、竹中工務店、中京エレクトロン、中電シーティーアイ、中部電力パワーグリッド、東亞合成、東海ソフト、東海旅客鉄道、豊田合成、トヨタ自動車、豊田自動織機、トヨタすまいるライフ、トヨタ紡織、名古屋鉄道、日本特殊陶業、バッファロー、三菱自動車工業、三菱電機、名工建設、矢作建設工業、ヤマハ発動機、愛知県庁、岐阜県庁、名古屋市役所、豊田市役所、豊橋市役所、浜松市役所 ほか

お問い合わせ先

〒470-0392 愛知県豊田市八草町八千草1247
入試広報課 TEL:0565-48-5011