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福井工業大学

工学部
建築土木工学科4年

H.Cさん

福井県立三国高等学校出身

設計コンペに挑むなかで得られた
かけがえのない達成感と歓び

アイデアを形にして伝える
建築設計のやりがいと難しさ

 高校生の頃、コロナ禍で自宅にいることが多く、部屋の模様替えなどをするなかでインテリアに興味を持つように。はじめはインテリアコーディネーターを夢見ていたのですが、将来のキャリアを考えて、建築士の資格が取得できる福井工業大学への進学を決めました。

 入学当初は「やりたいことができる」と意気込んでいたのですが、実際はアイデアが浮かばなかったり、工業高校出身の同級生の知識に圧倒されたりと、落ち込むことも多かったのが本音です。性格的に完璧主義な一面があったのか、納得できないアイデアで作品をつくりたくないという思いで作業が進まなかったりして、「私は建築設計に向いてないな」と考えることもありました。そんな私を支えてくれたのが、模型の作り方を教えてくれた工業高校出身の友人や、所属する研究室の五十嵐啓教授をはじめとした先生たちです。

 周囲のサポートを受けながら、学外の設計コンペや授業の課題制作に挑むうちに、徐々に自分が納得できる作品が増え、建築設計がどんどん楽しくなっていきました。高校ではヨット部に所属したり、大学でも日本一周に挑戦したりと、もともと行動力はあるタイプです。3年次には憧れていた大手ゼネコンでのインターンシップに参加。建築に対するこだわりに共感して、「ここしかない!」と臨んだ就職活動で内定をいただきました。これからも自分自身が満足でき、達成感が得られるものづくりという仕事に挑んでいきたいと思います。

My Research Activity私の研究活動

印象深いコンペが、3年次に参加したハウスメーカー主催の『北陸の家づくり設計コンペ』です。「つなぐ家」というテーマで私は福井県でも数少ない海女である祖母の暮らしからアイデアを得て、5000年の歴史がある海女の営みや海の豊かさを次世代につなぐ「海女の家」を設計しました。これが大学生活のなかでも、いちばん満足度が高い作品のひとつで、建築の世界で生きていくという自信を得るきっかけにもなりました。卒業制作でもこのテーマを発展させ、海女をコンセプトとした作品を制作する予定です。

3年次に作成した福井市・足羽山に建築する体験施設をテーマとしたモデル。仕事に追われる人たちが「ゆとり」を得られる空間をコンセプトに

福井工業大学

「2050年大学」未来はすでに、ここで始まっている。

福井工業大学は、4学部8学科で編成され、「次世代型工科系総合大学」として、文理融合の学びを展開しています。これからの国際化社会や情報化社会に相応しい人材の育成に取り組み“2050年”を見据えた社会、そして“未来”を創っています。

「あわら宇宙センター」
JAXAとの共同研究で宇宙に飛び出し、地域に生かす。

福井工業大学あわらキャンパスには、北陸最大規模のパラボラアンテナがあります。FUTではこの設備を活用して、2003年から本格的に衛星データ利用に関する研究を行ってきました。加えて2019年には、Society5.0の基盤となるデータ駆動型社会の到来を見据え、「AI&IoTセンター」を設立。これにより「宇宙×AI」による新しい価値の創造に取り組む準備が整いました。そしてこの事業を発展的に継承する取り組みとして、2020年度より「ふくいPHOENIXハイパープロジェクト」がスタート。JAXAとの共同研究により、月周回軌道衛星との通信を可能とする高性能な口径13.5mパラボラアンテナ、地球周回衛星との通信を可能とする口径3.9mのパラボラアンテナを新たに整備し、2024年「あわら宇宙センター」の設立により、FUTの宇宙研究はさらなる広がりをみせています。

学部学科

■工学部:電気電子情報工学科/機械工学科/建築土木工学科/原子力技術応用工学科 ■環境学部:環境食品応用化学科/デザイン学科 ■経営情報学部:経営情報学科 ■スポーツ健康科学部:スポーツ健康科学科

主な就職実績

北陸電気工事、西日本旅客鉄道、九州旅客鉄道、東京電力ホールディングス、熊谷組、カシオ計算機、日産自動車、本田技研工業、五洋建設、クスリのアオキ、酒井化学工業、セーレン、石友ホームグループ、セイコーエプソン、東亞合成、リゾートトラスト、アクアテック、大東建託、三谷セキサン、日本ダム、タマホーム、警視庁、福井県警察本部、神奈川県警察、今村証券、神戸信用金庫、福井信用金庫、能美市役所、黒部市役所、自衛隊 ほか

お問い合わせ先

〒910-8505 福井県福井市学園3-6-1
入試広報課 TEL:0120-291-780